新人システムエンジニアとして製造業や設備制御に関わると、「PLC」「IEC 61131-3」「ラダー」といった言葉に早い段階で出会います。その中で、最近よく耳にするのが CODESYS(コードシス) です。
本記事では、「CODESYSとはどのようなものか概要を知りたい」という方向けに、基本的な特徴から活用事例、実際に触ってみた体験を交えながら解説します。
結論から言うと、CODESYSは幅広いデバイスと互換性がある制御開発環境として活用されています。
CODESYSの特徴
CODESYSは、PLC向けの制御ソフトウェアを開発するための統合開発環境(IDE)です。IEC 61131-3という国際規格に準拠しており、ラダー図(LD)、構造化テキスト(ST)、ファンクションブロック(FBD)など、複数の言語を使用できます。
特徴の一つとして、特定メーカーに依存しにくい点が挙げられます。CODESYS自体はソフトウェアプラットフォームであり、多くのPLCメーカーや産業用PC、組み込みデバイスが対応しています。そのため、異なるハードウェア間でも比較的同じ開発環境で作業できる可能性があります。
また、開発環境は無償で利用できる範囲があり、学習目的で触りやすい点も新人エンジニアにとってはメリットです。制御ロジックだけでなく、HMIや通信設定も同一環境で扱えるため、制御システム全体の構成を理解しやすいと感じました。
CODESYSの活用事例
CODESYSは主に工場設備や装置制御の分野で使われています。例えば、搬送装置、簡易的な自動機、検査装置などの制御です。PLCメーカーが自社製品にCODESYSを組み込んで提供しているケースもあり、表からはCODESYSを使っていることが分からない場合もあります。
また、最近では産業用PCやエッジデバイス上で動作させる用途も見られます。Ethernet通信や各種フィールドバスに対応しているため、設備の状態を上位システムと連携する場面でも利用されることがあります。
新人エンジニアの立場では、「いきなり大規模な設備」を想像する必要はありません。まずはシンプルな入出力制御の中で、CODESYSがどのように使われているかを理解することが重要だと感じました。
CODESYSの使い方(体験ベース)
私自身、CODESYSを初めて触ったときは、まず本当に簡単なものを作成して操作を学ぶことから始めました。具体的には、「ボタンを押したらランプが点灯する」という制御です。
開発手順としては、
- 新規プロジェクトを作成
- 仮想PLCを選択
- デバイス設定で入力と出力を定義
- ラダー図でボタンとランプを接点とコイルで接続
という流れでした。
この程度の内容であれば、制御の知識が浅くても画面を見ながら進められます。
特に良いと感じたのは、仮想で動作確認できる点です。実際のPLCや配線がなくても、シミュレーション上でボタンをクリックし、ランプのON/OFFを確認できます。これにより、「プログラムを書いたらどう動くか」を安全に試せます。
新人のうちは、実機を触る機会が限られることも多いため、こうした仮想環境での確認は学習の助けになると感じました。
まとめ
CODESYSは、IEC規格に準拠したPLC向けの開発環境であり、幅広いデバイスと互換性がある点が特徴です。特定メーカーに縛られにくく、制御の基本を学ぶ環境としても利用しやすいと感じました。
まずは難しいことを考えず、ボタンとランプのようなシンプルな制御から始めることで、画面構成や操作感に慣れることができます。仮想環境で動作確認できるため、失敗を恐れずに試せる点も初心者向きです。
新人システムエンジニアが制御分野の入り口として触れる技術の一つとして、CODESYSは十分に検討できる選択肢と言えるでしょう。


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