ROS2に興味はあるものの、「何ができるのか分からない」「いきなり実機はハードルが高い」と感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身も最初は同じ状態で、ROS2という言葉だけが先行していました。
本記事では、ROS2初心者向けに概要と基本的な使い方を、仮想空間でロボットを動かす体験を軸に解説します。
結論から言うと、ROS2はロボットを作るときの便利ツールとして、学習段階から活用しやすい環境だと感じました。
そもそもROS2って何?
ROS2(Robot Operating System 2)は、ロボット向けのソフトウェア開発を支援するフレームワークです。
OSという名前が付いていますが、WindowsやLinuxの代わりになるものではなく、ロボット用の共通基盤のような位置づけです。
センサー、モーター、カメラなどの処理を「ノード」として分け、通信でつなぐ考え方が特徴です。これにより、機能を分割して開発・テストしやすくなります。
ROS2はROS1の後継として設計され、通信方式やセキュリティ面が見直されています。
ROS2でできることのイメージ
ROS2を使うと、以下のようなことが可能になります。
- ロボットの動作制御
- センサー情報の取得と処理
- 仮想空間での動作確認(シミュレーション)
- 実機とシミュレーションの構成を似せた開発
初心者の段階では、すべてを理解する必要はありません。
私の場合は、「仮想空間でロボットを走らせられる」という点が最初のモチベーションになりました。
開発環境
ROS2は主にUbuntu Linux上で使われます。
PC1台あれば始められ、実機がなくても問題ありません。
シミュレーションにはGazeboがよく使われます。
Gazeboは仮想空間上でロボットや環境を再現できるツールで、ROS2と連携できます。
最初は環境構築に戸惑うかもしれませんが、「まず動かす」ことを目的にすると進めやすいです。
まずは「仮想ロボット」を作ってみよう!
ROS2学習の入り口としておすすめなのが、仮想ロボットを作って動かすことです。
実機と違い、壊れる心配がなく、何度でも試せます。
私は、シンプルな箱形ロボットから始めました。
見た目は簡単でも、「自分で定義したロボットが動く」体験は理解を深める助けになります。
🔧 SDFファイルとは?
SDF(Simulation Description Format)は、Gazeboで使われるロボットや環境を定義するファイル形式です。
ロボットの形状、サイズ、質量、関節構造などを記述します。
URDFと似ていますが、Gazeboとの親和性が高く、初心者でも構造を追いやすいと感じました。
インストールからシミュレーションまでの流れ(GazeboでSDFを動かす)
大まかな流れは以下の通りです。
- UbuntuにROS2をインストール
- Gazeboを導入
- ワークスペースを作成
- SDFファイルを用意
- Gazebo上で読み込んで表示
すべて完璧に理解しなくても、手順通り進めることで動作確認はできます。
実際にSDFを書いてみよう!
以下は、簡単な箱型ロボットのSDF例です。
<sdf version="1.6">
<model name="simple_robot">
<link name="base_link">
<visual name="visual">
<geometry>
<box>
<size>0.5 0.3 0.2</size>
</box>
</geometry>
</visual>
<collision name="collision">
<geometry>
<box>
<size>0.5 0.3 0.2</size>
</box>
</geometry>
</collision>
</link>
</model>
</sdf>
最初は意味が分からなくても、「形が表示される」ことを確認するだけで十分です。
ロボットを動かしてみよう!
ロボットが表示されたら、次は動作です。
ROS2のトピックを使い、速度指令を送ることで動かせます。
ここで役立ったのが、ChatGPTを使いながらのトライアンドエラーでした。
SDFの修正、コマンドの確認、エラー文の意味調べなど、調べながら少しずつ進めました。
また、
- CADで大まかな形を考える
- Blenderでモデルを作る
- ROS2に組み込む
といった流れも試せました。完璧でなくても、「一連の流れを体験する」ことが重要だと感じました。
まとめ
ROS2は、ロボット開発を体系的に進めるための便利なツールです。
特に仮想空間を使えば、実機がなくてもロボットを作り、動かす体験ができます。
最初は難しく感じても、
まずは触れてみて、ChatGPTを使いながらトライアンドエラーで進めることで、理解が少しずつ積み重なります。
ROS2は学習コストがゼロではありませんが、段階的に進めれば初心者でも取り組める環境だと感じました。
参考リンク
- ROS2公式ドキュメント
- Gazebo公式サイト
- SDF仕様ドキュメント

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